特定技能とは、2019年4月に新設された外国人の在留資格です。ここでは特定技能の概略や、特定技能外国人の採用の流れについてご説明いたします。
特定技能とは
特定技能とは、2019年4月に新設された在留資格です。特定技能の新設により、各省庁が選んだ「人手不足と認められる業界」に外国人の受け入れが解禁されます。その領域は従来の在留資格とは異なり高度・専門的なものである必要はありません。一定の技術を要しますが、産業・サービスの現場で働くことが可能になりました。
※2024年3月29日、特定技能に、上記の12分野に加え「自動車運送業」、「鉄道」、「林業」、「木材産業」の4分野を追加して、16分野に対象を拡大することが閣議決定されました。新たに追加された分野については、相当程度の知識や経験を持つ外国人が5年を上限に働ける「特定技能1号」のみ受け入れ可能としています。今後、省令の公布・施行などを経て、新規分野に関する特定技能試験の作成などの準備が進められることになります。
特定技能の採用の流れ
上記のように、特定技能の採用は一般的な外国人採用とは異なります。特に
STEP2：選考／採用可否のチェック
STEP4：事前ガイダンス
STEP7：入社前支援
STEP8：生活オリエンテーション
STEP10：入社後支援
上記の5項目は通常の採用活動とくらべ、かなり特徴的なプロセスであると思われます。そのため特定技能の採用を、企業単独ですべてを実施するのは非常に難易度が高いといえます。
また、それぞれの工程が連動するケースが多いため、募集から採用までスムーズに行うために、専門のエージェントに委託するケースも多くなっています。
自動車運送業分野について
在留資格・特定技能では、2024年3月以前は12の産業・分野で受入ができましたが、2024年3月29日に行われた閣議で4つの対象分野の追加と、既存の3分野で対象職種の追加が決定しました。ここでは弊社のドライバーズスクエアの業務に関連する「自動車運送業分野」について説明いたします。
自動車運送業分野では、「トラック運送業」「タクシー運送業」「バス運送業」の3区分が追加されます。トラック、タクシー、バスを運転するためには、普通自動車免許に加えて、運転する自動車に応じて、大型自動車免許、普通二種免許などの取得が必要です。
特定技能外国人をこれらの業種で受け入れる場合には、これらの免許に加えて、「特定技能1号技能試験」の合格と、一定レベル以上の日本語能力（トラックはN4、タクシー、バスについてはN3以上）が必要になります。
